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甦ったDuo Sonic

御茶ノ水のESPギターワークショップへリペアに出していたFender Duo Sonicが遂に戻ってきた。今回はこの甦ったギターのお話。

まずこのギター、前オーナーが今は無き池袋東口IKEBEビンテージギターショップにて4万円で購入したもの。
ヘッドは無数ひび割れレフティー用のペグが装着されておりフロントピックアップは断線した状態で鳴らずノブなどの部品も欠損したまま約30年近く?そのまま放置されていた。
この度自分が譲り受け..というか勝手に持ち出し信頼できるリペアマンに修理を依頼するに至ったという流れである。
リペア内容は以下。

その1:ダンカン製のビンテージDuo Sonic用ピックアップの交換×2
その2:ゴトウ製ビンテージクルーソンタイプのペグ交換
その3:人生初のフレット交換
その4:ナット交換

以上で合計9万円ちょいという自分でリペアした中では結構な金額がかかった訳であるが、それぐらい金額をかけても再生させたいというくらい魅力的なギターだと自分は思っている。
しかしこのギター、前オーナーも言っていたが謎の多いギターである。
デュオソニックというギターは1956年に22.5インチのスチューデントモデルとして誕生しマイナーチェンジ(ピックガードがアルミからプラスチック、フィンガーボードがメイプルからローズウッドにそれぞれ変更)されたのが58年。ローズ指板におけるスラブボードが採用されたのは1959年から1962年までとのこと。アルミピックガードが使用されている初期モデルはメイプル指板のみだそうなのでこのギターのボディー及びピックアップ、パーツ類は1956~59年製だと思われる。ネックはオリジナルのメイプル指板ではなくスラブボード指板なので1959年から62年製のものに付け替えられていると推測される。
ネックとボディーの接続部の金属は少しサイズの合わないテレキャスかストラトの部品が付けられているしネックジョイント部に記してあるシリアルナンバーはマジックで消されていたりという謎なギターである。

「ピックアップはリアだけ鳴ったら充分やんけ」

と言う人も居ましたがそうはいきませんよ。
というのはこのギターときたらギブソン社よりも先にハムバッカーを搭載させたエレキギターの先駆けなのだそうでセンターにするとナントなんとハムバッカーに。(これ自分も最近勉強して理解しました)
上も下も中も其々おもろい音というか個性的な音!ワン&オンリーなギターサウンドですよこりゃ。
わしの一生もののメインギター、甦ったDuo Sonicをとくとご覧あれ❗
エロいやろ? ウッフン💓

追記
しかしフレット交換がリーズナブルなローズ指板でよかった❗ 初期のオーナーに感謝!






ネックジョイント部

スラブボード指板

コメント

  1. 前オーナーに確認したところフロントPUのコイルが断線したのは買った後だそうで最初は異常なく鳴っていたそうです。掘り出し物だったんですねえ...

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  2. 30年放置というのは間違いでしたLIVEなどでも使用していたそうです

    返信削除

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