近ごろ励みバロメーターとなっているTANITAの体脂肪計で表示される「体内年齢」の自己記録を更新した。 まあソンなことはさておき… 飲生活は相も変わらずだが、ここのところ食生活が変化してきた。 肉も魚もそんなに欲しくなくなってきたのである。 外食する際は肉類のメニューを見るだけで満足するようになってしまったし、魚は味噌汁の出汁がらのイリコを食って満たされるようになりつつある。 ひょっとしたらこれが「老い」というものの入り口かもしれないが、 ここのところすっかり野菜や海藻、大豆、乾物などを使用した惣菜や発酵食品といった「地味食」に凝ってしまっている。 旬の食材の調達や発酵していく過程に楽しみも興味もあり、そういった仕込みを繰返しているうちに段々とそうなってしまったようだ。 毎年出来が違う命懸けの土用干し「梅干し」 熟成期間の正解を未だ見出だせない「味噌」 一筋縄ではいかない浮気女のような「ぬか漬け」 どうやらこれらの仕込みと出会ってから食生活が変化してきたように思う。 「毎日ぬか床の味をみて旨くなければお客さんからはお金を取れない」 我が「ぬか漬けの師匠」こと板橋区の惣菜屋店主の言葉である。 グルメやら行列は他店にお任せして 俺はそのような店を目指していきたい。 池袋のガラパゴスより
山口県宇部市出身。食材と出会っては仕込むことを生き甲斐とし、その辺の居酒屋より安く安全でマシなものを提供していると自負する池袋ROCK BAR店主による文